【響けユーフォニアム】傘木希美(フルート)

久美子の1年先輩。吹奏楽強豪の南中出身で中学3年時代は部長を務めた。
北宇治に入学してからは1年の時から全国をめざして真面目に部活に取り組むことを望んだがまともに練習しない上級生と対立して1年生の時に退部した。
2年生の時に赴任してきた滝先生の指導で北宇治が全国出場を果たすと退部の時にただ一人引き留めてくれたあすかの手伝いがしたいと直談判をして部に復帰した。
オーボエの鎧塚みぞれとは中学時代からの親友だったが退部時に溝ができてしまった。

声優

演じるのは東山奈央さん
同じキャラ
・志摩リン(ゆるキャン△)
・坂本葵(SAKAMOTO DAYS)
・須磨(鬼滅の刃)

性格

勝ち気で自分の選んだ道(音楽)に自信を持って「ゴーイングマイウェイ」を地で行く感じに見えます。

たくましい二本の足が、自分の最善と信じる道を切り開く。傘木希美とは、初めからそういう人間だった。その道を築くために踏みつけた存在を、彼女は意識すらしていないのだ(第二楽章後編p.207)

しかし、その自信は「リズと青い鳥」の後半のみぞれの演奏によって打ち砕かれるのです。

踏みつけてきた存在と思ってきた相手から踏みつけられる屈辱を味わう。
演奏中に彼女が涙をこらえながらそっとフルートを置くシーンはこの映画のクライマックスです。

鎧塚みぞれとの関係

みぞれは中学時に希美に吹奏楽部に誘われ入部した。
内気で友達のいないみぞれには希美が唯一の心のよりどころであり音楽を続ける動機でもあった。
その希美が一言もなく退部したことでみぞれは自分が独りぼっちだったと感じ、その想いを強くさせる希美を避け、やがてフルートを聞くだけで吐き気がするほどになっていた。

そんな二人の和解シーン。少し長いですが引用します。

<<2期4話目覚めるオーボエ>>
(希美)私、気に障ることしちゃったかな?私バカだからさ心当たりないんだけど
(みぞれ)どうして話してくれなかったの?部活やめたとき
(希美)だって必要なかったから。
(みぞれ・希美)え?
(希美)みぞれ頑張ってたじゃん。私が腐ってた時も誰も練習してなくても一人で練習してた。そんな人に一緒に辞めようなんて言えるわけないじゃん。
(みぞれ)だから言わなかったの
(希美)え? もしかして仲間外れにされたと思ってた?
    えっなんで違う、全然違う!そんなつもりじゃ、ごめん
(みぞれ)ごめん
(希美)なんでみぞれがあやまるの?
(みぞれ)私ずっと避けてた。勝手に思い込んで、怖くて
     ごめんなさい
 (希美)みぞれ、私ね府大会見に行ったんだよ。
     みんなキラキラしてた。鳥肌立った。
     聴いたよみぞれのソロ。
 (希美)私中学の頃からみぞれのオーボエ好きだったんだよ。
     なんかキューンとしてさ
     聴きたいなみぞれのオーボエ
 (みぞれ)私も聞いてほしい 


希美とみぞれの考え方というかすれ違いを見てて、好きなもの、執着するものの違いが露骨になってしまったことが不幸につながったと感じます。

希美が大切にしたいもの
・フルート
・音楽(が上達すること)への情熱
みぞれの大切にしたいもの
・希美(私の全て)

だったのだ
つまり希美は音楽が上達する環境(当時の北宇治吹奏楽部はこの逆だった)のためならみぞれを簡単に切り捨てられたのに対し、
みぞれは希美がすべてだったので仮に希美がそばにいてくれたならオーボエも簡単に捨てただろう。
しかし、実際に起こったのは希美のみが自分の望むものを優先して退部した結果、切り捨てられたみぞれは自分のすべてだった希美を失った(と思い込んだ)。

希美の復帰と希美のためにオーボエを吹きたいみぞれ、この二人によってこの年の北宇治吹奏楽部はようやく完成する。


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